鶯谷６９の「ほんとうに見ているアダルトＤＶＤレビュー。」

2017年11月13日発売／ながえスタイル作品／佐野B作・黒赤銀蔵監督／111分

夫婦で蕎麦屋を営んでいたが借金で従業員を解雇するしかなかった。
妻・公子と従業員で、夫の誕生日を祝った。これが幸せだったころの最後の思い出。
この後、毎日借金取りに悩まされる…。（FANZAの解説より）

生まれた時から病気の娘がいる夫婦。病院代やら何かとお金がかかり、
生活もままならない状態。だが娘には大きな手術が必要で、
無担保でお金を貸してくれる男に頼むのだが…（ジャケ裏の解説より）

＜購入のきっかけ＞

２０１８年の９月、自分の中で一大倉本雪音ブームが巻き起こったときに、
「旦那に放置されて20年 私だってやりたいの！」と共に購入。

ヤフオクでの落札価格は中古で￥４５０でした。

テーマが重そうだったため、ずっと手に入れたままで、
見たのは今年に入ってからです。

「肉体を売っても夫を支える妻」（倉本雪音）★★★

SEXシーンは合計３回。

１回目は闇金の男。２回目も闇金の男と夫の目の前で、
３回目は闇金の男に抱かれているのを見られた酒屋の主人と。

１回目は金のために下衆な男に抱かれなくてはならない屈辱感が、
その表情やしぐさから十分に伝わってきます。

１回目の後、妻は性的にはある種の満足感を得るのですが、
今度は夫の前で抱かれなくてはいけません。

この難しい役を脱げる女優、雪音さんが魅せてくれます。

３回目はじっくり見ていないと
今度も脅されたと誤解してしまいそうですが、

実は金を用立てると申し出てくれるわけで、
彼女は感謝の気持ちで裸になるわけです。

３回目のSEXで特に印象に残ったのが男性上位のシックスナイン。

酒屋の主人はもっとアソコを舐めたくて上から覆いかぶさったのですが、
奥さんが酒屋のチソポを下からくわえて離しません。

クンニの快感に耐えつつ、下からしゃぶる奥さんの色っぽいこと。
最高です！

それからまるで愛し合っているかのようなSEXを見せてくれます。
きっと奥さんの旦那は淡泊なんでしょうね。

＜特典映像＞

「お金のために抱かれる妻」（北川舞）★★

雪音さん目当てで買ったので見るつもりはなかったのですが、
FANZAのレビューに「特典の方が良い出来だったかも」とあったので
見てみました。

この作品の面白いところは、妻の視点ではなく、
金満家の視点で描いていること。

なんと金満家のモノローグが入ります。
彼の下品なキャラクターは最高です。

それに夫が、妻が抱かれることを承知で男の前に連れていき、
抱かれている間、隣の部屋で待っていること。

個人的に一番面白かったのは、撮影場所が
吉岡愛美さんの「断りきれない隣妻の性」の団地と同じだったこと。

きっと業界では有名な団地スタジオなんでしょうね。
AVを２０年見続けているとこういうこともあるわけです。

＜CM＞

ながえスタイルの予告編を１１タイトル、約１３分収録。

ハードな作品が多いので、よっぽど好きな女優さんでも出ていないと、
なかなか見る気にはなりません。

それにしてもケー・トライブみたいに予告編に
タイトルが入らないのは何か意味あるんでしょうか。

調べようがないんですけど。
品番を覚えろって？

＜総評＞★★☆

ながえスタイルといえば、
長編と短編が１作ずつ収録されている場合が多いのですが、

久しぶりに見たら、短編は特典映像扱いになっていましたね。

全編を通して１人としてミスキャストはなく、
すばらしいキャスティングでした。

ながえスタイルはセリフや説明がそれほど多くなく、
肝心なところは自分で考えなくてはいけないのですが、

ストーリーに説得力があり、
人間の性（サガ）や業の深さに気づかされます。

闇金の男は自分のデカマラに自信があるようですから、
妻の気持ちの変化にもきっと気が付いているでしょう。

さすがは雪音さん、ただ３回抱かれただけでなく、
それぞれの状況に応じて演じ分けてくれました。

ラストで「あなた、早く借金返しましょう」という
彼女のモノローグが入るのですが、

さてこれは彼女の本当の気持ちなのでしょうか？

それとも借金はともかく、
こういうプレイは続けてもいいと思っているのでしょうか？

この辺りを改めて考えてみれば、
また楽しめるのではないかと思います。

倉本雪音さんは今のところ、ながえスタイルへの出演は４作ですかね。
いずれ１枚にまとめて、さらにブルーレイにしてくれるといいのですが。

※無料サンプル動画はこちらからどうぞ。